ランサーズやクラウドワークスで最初のハードルとなるのが、提案文(応募メッセージ)の作り方が分からないという点。
せっかく良さそうな案件を見つけても、提案文が微妙なら他の人に仕事を取られてしまいます。それはちょっと、もったいないですよね。
「提案文っていったい何を書けばいいの?」
「選ばれる応募メッセージの秘訣が知りたい!」
「提案文のテンプレが欲しい」
今回は、こういった悩みに答えていきます。
この記事の内容は以下の通りです。
- 提案文(応募メッセージ)の重要度はかなり高い
- 採用される提案文(応募メッセージ)のポイント
- 当選確率をさらに上げる方法は、ポートフォリオをつけること
- 提案文(応募メッセージ)のテンプレート
なお、この記事の信頼性を担保するために、僕の過去の提案記録をいくつか載せておきますね。




ここには載せていませんが、1/30に選ばれた時もありました。また、発注者として記事の外注も度々行っているので、クライアント側の目線もお話しします。
ということで、多数の応募があっても選ばれる、提案文のポイントを解説していきます。
※一応補足しておくと、ランサーズでは「提案文」、クラウドワークスでは「応募メッセージ」となっています。意味は同じです。
目次
提案文(応募メッセージ)の重要度はかなり高い

ランサーズ・クラウドワークスで稼ぐ上で、提案文(応募メッセージ)の重要度はかなり高いと考えください。
クライアントが誰に発注するかを選ぶ際の、7割〜8割は提案文の内容で決めると考えましょう。
「プロフィールとか実績も大事じゃないの?」と思うかもしれませんが、実際には提案文の内容だけでほとんど選ぶことができます。それくらい「差」があります。
最終的に何人か残って迷った時に、僕の場合はプロフィールや評価をチェックして決めるか、とりあえず残った全員に1記事お願いしてみるか、という感じですね。
依頼詳細をしっかり読んで提案すれば、上位50%に入ります
そして僕の経験上、依頼詳細をしっかり読んで提案してくれれば、それだけで上位50%です(笑)
びっくりするかもしれませんが、提案してくる半分くらいの人は、そもそも募集内容の指示を読んでないです。
例えば、
- 金額は◯◯円でご提案ください。
- 1週間あたりに対応可能な本数を教えてください。
- 過去記事のURL、もしくはテキストデータをお送りください。
こういった指示を書いていても、本当に半分くらいの人は無視して提案してきますよ(笑)
なかには、こんな提案もありました…。

まさかの初期状態という。
なので、応募数が30とか50とか集まっていても、実態はこんなもんです。実質倍率は見かけほど高くないと思って大丈夫です。
ランサーズ・クラウドワークスの提案文(応募メッセージ)のポイント

提案文(応募メッセージ)を書く時のポイントは以下の3つです。
- 仕事の依頼詳細をしっかり読む
- ライターなら、誤字・脱字・わかりづらい文章は致命的
- 【最重要】クライアントのニーズに対する返答を書く
仕事の依頼詳細をしっかり読む
当たり前ですが、仕事の依頼詳細をしっかり読みましょう。
提案金額や過去記事の提出など、クライアントの指示が記載されている場合も多いです。
それらを無視して提案してくるライターは…、今後が怖いので、僕なら選びません。
ライターなら、誤字・脱字・わかりづらい文章は致命的
提案文に誤字・脱字が多かったり、文章がわかりづらかったりするのは「ライター」として致命的です。
ライターは文章を書く仕事ですからね。こちらは以下のツイートの通り。
仕事を発注する立場で考えれば、提案文がわかりづらい人はかなり微妙。
提案文を分かりやすく書けない人が、分かりやすい記事を書けるとは普通は思えません🤔
— たなざわ@Webライター/夫婦で脱サラ (@tanazawa35) September 21, 2019
もしも提案文で誤字・脱字が多かったら、「お願いする記事も誤字・脱字が多そうだな…」と普通は思います。気をつけましょう。
【最重要】クライアントのニーズに対する返答を書く
提案文ではクライアントのニーズに対する返答を書くことが大切。これが最重要ポイントです。
これだけだとよく分からないと思うので、例を挙げて説明します。
例えば「転職ジャンル」の記事の場合。この場合のクライアントのニーズは、「できれば転職市場に詳しい人にお願いしたい」ですよね。
なので、募集文にそういった指示がなくても、そのニーズに対する返答をしっかり書いてあげると採用率がアップします。
- 実際に転職経験があるので、転職者のリアルな目線で記事を執筆できます。
- 転職経験はありませんが、身近で転職経験者が多かったこともあり、最近の転職市場は問題なく理解しています。
こういった感じです。
記事のジャンル以外にも、クライアントのニーズが読み取れる部分はありますよ。
例えば、「継続依頼」という文言があれば、クライアントのニーズは「単発ではなく、今後も長期的に仕事をしてくれる人にお願いしたい」です。
なので、
- 可能であれば、長期的に記事執筆をお引き受けしていきたいと考えています。
といった文言を提案文に入れておくと、クライアントは安心できますよね。
という感じで、とくに指示がなくても、「クライアントのニーズに対する返答をしっかり書いてあげること」が選ばれる提案文のポイントです。
クライアントが抱いている不安を、一つ一つ解消してあげるイメージですね。ここまで考えて提案文を書いているライターは、ほとんどいないです。
当選確率をさらに上げる方法は、ポートフォリオをつけること

ポートフォリオがあるかないかでも、選ばれる確率は大きく変わります。
ポートフォリオとは、ライターなら「これまで執筆してきた記事の作品集」ですね。Webデザイナーなら「これまで制作してきたLPの作品集」などがポートフォリオとなります。
そしてクライアントの立場で考えると、実際に執筆した記事の提示がない人に仕事をお願いするのは、博打に近いです。
提案文やプロフィール文だけだと、どんな文章を書くのかまでは分からないですからね…。その状態でお願いするのは、やっぱり怖いですね。
なので、過去に書いた記事を見せてくれるライターがいれば、そっちを優先します。発注にも安くないお金がかかるので、「失敗したくない」という心理が働くからです。
ポートフォリオがないなら、サンプル記事を自作しよう
とはいえ、初心者ならポートフォリオを作っていなかったり、「そもそも公開できる記事がない」という人も多いと思います。
その場合は、グーグルドキュメントなどでサンプル記事を自作するのも一つですよ。
同じくライターをやっている妻の場合を例にすると、妻の前職が「医療事務」だったので、以下のようなサンプル記事を自分で書いて、それをクライアントに見せていました。
タイトル:医療事務とは?仕事内容や大変なこと、メリットなど詳しく解説
見出し:
1.医療事務の主な仕事内容とは?
2.医療事務の仕事で大変なこと
3.医療事務で働くメリット・やりがい
4.まとめ
(文字数は2,000字〜3,000字程度)
一番良いのは「自分が受けたいジャンルの記事」を書くことですが、とくに思い浮かばない場合は「過去に経験した仕事の紹介記事」などは書きやすくてオススメですね。
サンプル記事を作るのはちょっとめんどくさいかもですが、クライアントからすれば「どんな文章を書いてくれるのか」がイメージできるので、十分な安心材料になります。
それに一度作っておけば、あとはそれを使い回せばOK。そのうち「実績として公開OK」な記事ができたら、そっちを執筆実績として使っていきましょう。
妻はつい最近まで、上記のサンプル記事を応募時のアピール材料に使っていました。提案も結構選ばれていたので、効果は高そうです。
「note」でサンプル記事を作ってもOK(2020年5月16日追記)
今なら、利用者がかなり増えている「note」でサンプル記事を作るのもオススメです。
というのも、グーグルドキュメントよりもnoteの方が見た目がスッキリしてて読みやすいんですよね。
「文字装飾」や「目次をつける」といった操作も簡単ですし、記事を見せる時は公開したURLを送るだけでいいので、色々と楽です。
ということで、これからサンプル記事を作る際はnoteで作ってみると良いでしょう。
noteの公式HPはこちらからどうぞ。無料で使えます。
ランサーズ・クラウドワークスの提案文(応募メッセージ)テンプレ

最後に、僕がいつも使っている提案文のテンプレートを紹介します。
最近は継続案件のみで仕事をしており、そもそも提案をしていないのですが、最後の方は8割以上は選ばれていたので悪くない内容のはずです。
ランサーズ・クラウドワークスの両方で使っている、僕のテンプレがこちらです。
初めまして。フリーライターの◯◯と申します。
ご提案させて頂きます。
■経歴・自己PR
前職は◯◯業界で◯年間勤務し、おもに◯◯◯◯を行なってまいりました。
とくに( 〜〜 仕事内容の詳細 〜〜 )について対応してきたため、この経験を今回のご依頼に活かせるのではと考えております。
↑ 例えば前職に関係のある案件に応募するなら、こういった文章は効果的です。仕事でなくても、趣味や資格などでも良いと思います。
とにかく、その案件に関連しそうなことを自分の経験から絞り出すこと。案件に関係ないことダラダラ書くのは最悪です。
また、SEOライティングの受注経験も◯件ほどあり、個人でも勉強を続けております。そのため、SEOを意識した記事執筆が可能です。
↑ SEOライティングの案件なら、こういった文章を入れておくのも良いです。
SEOでなくても、応募する案件に似たような受注経験があればそれも書いておきましょう。
■参考記事(※実績として公開OKな記事を持っている場合)
文章の参考資料として、過去に執筆した記事をご紹介させていただきます。
記事タイトル:◯◯◯◯◯
公開URL:https://○○○○○
↑ できれば応募する案件に近い記事がベストですが、なければ見せられるものを紹介しましょう。
■参考記事(※公開OKな記事を持っていない場合)
まだ実績として公開許可をいただいている記事がないため、個人で作成した記事をお送りいたします。
こちらは◯◯◯◯に関する内容の記事です。私の書く文章の参考としてご確認いただければ幸いです。
記事タイトル:◯◯◯◯◯
公開URL:https://○○○○○
↑ 公開OKな記事がない場合はこのように書いて、noteやブログ記事のURLを紹介します。グーグルドキュメントの場合も、添付ではなく共有リンクを送りましょう(相手がダウンロードする手間が省けるため)。
・納期は厳守し、早めに納品できるように努力します。
・不明な点があれば、すぐにご連絡いたします。
・至らない点は改善いたしますので、ご指摘ください。
ご検討のほどよろしくお願いいたします。
上記が、僕が普段使っている提案文の雛形となります。
そしてあくまでこれは基本形なので、「【最重要】クライアントのニーズに対する返答を書く」で説明した内容を盛り込んで、より魅力的な内容にしてください!
まとめ:選ばれる提案文(応募メッセージ)を作ろう

どんなに良い案件を見つけても、クライアントから選ばれなければその仕事を受けることはできません。
本記事の内容を踏まえて、クライアントから選ばれる提案文を作っていきましょう。
なお、僕は今回の内容にプラスして「WordPressでのブログ運営経験」を実績に使い、それを提案文に盛り込むことで高単価案件を獲得しています。
この戦術については以下の記事で詳しく解説しています。興味のある人は、こちらも併せてご覧ください。
